イタリアからの出展館はイタリア全土からの公募で優勝した作品が選ばれることになりました。そしてその
優勝者は若い新進気鋭のデザイナーでありました。このパビリオンの工費も11億円と破格(参加全パビリ
オンの中でも上位8番目)であり、いかにイタリアがこの万博に力を入れて来たかが伺えます。



30度に傾斜した6個のブロック状の構築物を4つのtubeと呼ばれる支柱で支えられている構造で
内部はその傾斜を利用した目の錯覚を起こす様な仕掛け(水が床から天井に流れる等)があった
そうです。展示はローマ帝国から今日までの歴史と芸術を紹介しています。中でも目玉はミケラン
ジェロの弟子のジャンボローニャ作の国宝「メルクリウス」のブロンズ像です。


そして現代イタリアのデザインの象徴はなんといってもファッションとフェラーリに代表されるスーパー
カーでしょう。ファッションの展示コーナーは女性の注目を集めたようです。"未来の車"のコンセプト
でまるでSF映画に出てくるような車が展示されイタリアの幅広い芸術性を見ることができます。
庭には欧州-日本間の航空路を初めて飛んだイタリア空軍の飛行機が展示されていたそうです。